【エジプト旅雑記 1】 エジプト旅行について

2008年11月22日〜29日

カメラを持っての初めての海外遠征。
できるなら個人旅行がしたかった。政情も安定してないし、なにしろ時間がないのでツアーに参加することにした。8日間のエジプトの旅。カイロ、ギザ、メン フィス、ダハシュール、ルクソール、アブ・シンベル、アレクサンドリア。たった8日間の個人旅行では、これだけ廻るのは難しい。
団体行動はかなり苦手。自由時間は一切なし。自分の好きな風光を見つけると、気がすむまでそこを動かないタイプなので、写真を撮ろうと思ったら、かなりの ストレスかもしれない。今回は与えられた時間の中でいかに納得のいく写真を撮るかをテーマにしてみる。
自分の目で見るのか、ファインダーを覗くのか・・・、悩ましい。

ギザの三大ピラミッド、スフィンクス、屈折ピラミッド、階段ピラミッド、ルクソール神殿、カルナック神殿、アブ・シンベル神殿、王家の谷、そして街並み。
撮りたいものは山ほどある。特にラムセス2世が建設したアブ・シンベル神殿への想い入れは強い。
ダムの建設計画が持ち上がり、アスワン・ハイ・ダムの底に沈む運命だったアブ・シンベル神殿は、ユネスコが水没救済キャンペーンを開始することによって、 世界六〇カ国の援助を得て移築されることになった。それを機に『世界遺産条約』が誕生したわけで、いわば世界遺産の原点である。


 



だからこそ、はじめての海外遠征をエジプトに決めたわけであり、アブ・シンベルまで含まれたハードスケジュールのツアーに参加したのである。
寝台列車ナイルエキスプレスで、アスワンからカイロへの10時間の小旅行。最も上等の1等個室寝台。すこぶる評判が悪い。狭くてスーツケースは開けられな いらしく、トイレは汚れ放題。でも、旅行会社各社のパンフレットには、エキスプレスという名前のせいか、ナイルエキスプレス乗車がそのツアーのウリになっ ている。どちらが本当なのか、恐いものみたさで、とても楽しみである。