【エジプト旅雑記 2】 エジプトのカメラマン

はじめてのアフリカ大陸上陸。はじめてのエジプト。
ギザのピラミッドを目の当たりにして息をのんだ。途轍もなくでかい。町中にあることに驚きを隠せない。
ピラミッドで、銃を携帯した3人のポリスマンに「カメラを貸せ! 」と言われ、どぎまぎする。
しぶしぶカメラを手渡すと、身振りでポージングを指示される。意味もわからず従うと、また次のポージングの指示。
ポリスマンはなんの躊躇いもなく、1眼レフを流暢に操作する。ポーズをとる度にすばやくシャッターをきる。
「Hey!」とカメラを返され、写真を確認して驚く。おもわず、日本語で「すっごーい!」と叫んだ。
ポリスマンは「I‘m Mr.Kodak(コダック:エジプトでは一番有名らしい)」と勝ち誇り、チップを要求される。
エジプトに写真を撮りに行ったつもりが、逆に撮られた。しかし、あまりにも見事なカメラワークで、圧倒された。
きっと、旅行者を捕まえて、今までに何百回、何千回と同じことをしただろうと考えると、自前のカメラを持っていないけれど、ある意味プロのカメラマンかもしれない。
機材もただ、スタジオもただ、モデルもただ、コストはゼロ!
なんて効率のいい副業なんだろう!それも公務員である警察が・・・。
これがエジプシャンとのはじめての交流だった。

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