【カンボジア旅雑記 1】  2回目のカンボジア

2013年12月27日〜12月31日

今年の春、甥っ子が大学を卒業する。
就職すればなかなか海外に行く機会はないはず、それに社会人になる前に海外に行って外から日本を見てほしいという思いから、卒業祝いを兼ねて海外に連れて 行こうと思った。以前から甥っ子には初の海外にはカンボジアを薦めていた。本人にどこに行きたいのか聞いてみると、カンボジアかパリのルーブル美術館を挙 げた。ルーブル美術館は、東芝のLEDのCMで、ライトアップされた美術館とピラミッドを見て実物を見たかったらしい。そこでパリの街が舞台となっている 「ダヴィンチ・コード」と「地雷を踏んだらサヨウナラ」の映画を見せた。その結果、彼はカンボジアを選んだ。理由は、カンボジアのほうが、より異国を感じ ることができる思ったかららしい。たしかにパリは10年後に行っても、いまのパリとそれほど変わらないと思うが、カンボジアは10年後、いや3年後でもか なり変わってしまっていると思われるので、彼の選択は正解だと思う。という経緯で今回のカンボジア旅行が決まった。
 シェムリアップへの直行便はない。前回同様、ベトナム航空のフライトだが、トランジットはホー・チミンではなく、ハノイのノイバイ空港だった。成田から6時間、ノイバイ空港に到着。さらに2時間のフライトを経てシェムリアップの地に立つ。
2 回目のカンボジアなので前回ほどの興奮はなく、懐かしい想いが湧いてくる。今回は甥っ子のために、ちょっと良いホテルにした。国道6号線沿い、空港からも ほど近い「エンプレスホテル。彼のためにちょっと奮発してみたが、立地はあまりよくない。空港には近いのだが、繁華街に出るには、歩いていける距離ではな い。近くに、スーパーマーケットもなく、かなり不便。エンプレスホテルよりも、グレードは低いが歩いて繁華街に行けて、すぐ近くにスーパーマーケットが あった前回の「サリナホテル」が懐かしい。ルームナンバーは170号室。日本を含めて1階の部屋に泊まるのははじめての経験。
 台湾に続いて 同じ国、同じ街を旅するのは2回目。今はできる限りたくさんの国々に行って、できる限り多くの世界遺産を廻りたいと思っているので、できれば行ったことな い国に行きたかった。ただ、唯一の楽しみは、この5年間でカメラもレンズも買い替えたので、新しい機材でアンコール・ワットを撮ることだ。そして、前回お 世話になった人たちに会うのも楽しみのひとつ。前回の旅で触れ合った人たちに、撮らせてもらった写真をプレゼントしようと思い、現像してきた。
ホテルにチェックインして、さっそく繁華街に繰り出した。ホテルの前にたむろしている




TUKTUKのドライバーと交渉する。往復で8ドル。距離を考えると妥当な金額。交渉するまでもなく、TUKTUKに乗り込む。
懐 かしいTUKTUKの乗り心地、街の雰囲気。相変わらずの携帯電話を売る店、薄暗い路地にうごめくたくさんの人たち。ここまでは懐かしい想いに浸ったシェ ムリアップの街だったが、このあとずっと変わってしまったシェムリアップにがっかりすることになるとは夢にも思わなかった。





                                                       →つづき
                                                       →index