【カンボジア旅雑記 2】  2回目のアンコール・ワット

 
アンコール・ワットは5年前に訪れた時となにも変わらない姿をみせてくれた。
冬にいったこともあり、空気がとても澄んでいた。まず訪れたのは午後の2時ころ。天気がよく、とても気持ちいいアンコール・ワットだった。そこで発見し た。アンコール・ワットの前の池の睡蓮がつぼみを持っている。睡蓮の花は、午後になると花を閉じる。咲いているのは午前中のみ。それは日本のお寺を廻っている ときに学んだこと。蓮や睡蓮が有名な寺社仏閣には午前中に行かなくてはならない。その時点で翌日の予定を変更した。
というわけで、2回目は朝の9時ころ。思った通り、睡蓮の花がとてもきれいに咲いていた。
5 年前の訪問の時には、改修工事で閉ざされていた第三回廊にも入ることができた。第三回廊とは、5本の塔に囲まれたまさしくアンコール・ワット中心部。前回 はここに入ることができず、悔しい想いをしたけど、やっと念願がかなった叶った。なにがあるわけではないが、飽きもせず長い間そこに佇んだ。
写真でしか見たことのないアンコール・ワットの朝焼けが見れるのは2月の数日のみ。もしかすると、1ヶ月の差なら、写真ほど綺麗でなくても、色のついた朝 焼けが見れるかもしれないという淡い期待を抱いていた。3回目の訪問は、まだ日の出前の時間。懐中電灯で足元を照らして、写真撮影のベストポジションで三 脚をセットする。カンボジアでも冬の夜明け前は、肌寒い。それでもどんどん人がアンコール・ワットにやってきているのがわかる。用意万端すべては整ってい たのに、肝心の朝焼けだけがそろわなかった。その日は滞在したなかで、一番天気の悪い日だった。
甥っ子にも三脚を貸し、暗闇撮影の方法を教えたら、カメラ・写真に興味を持ち、時間を忘れて様々なアンコール・ワットを切り取っていた。
アンコール・ワットのチケットの種類が増えていた。以前は1日券・3日券・7日券の3種類でそれぞれ購入した日から連続した1日・3日・7日間有効だった。それに加え、1週間以内の任意の3日券と、1ヶ月以内の任意の7日券が増えた。

前回も感じたことだが、遺跡がかなり傷んでいる。きっとアンコール・ワットはこの先いつ行っても改修工事をしているのではなかろうか。今回も第三回廊は工事から外れていたけど、真正面から見ると緑のシート掛かっていた。アンコール・ワットだけは、いつ行っても



同じ姿をみせてほしい。
もし、もし、今度アンコール・ワットに行くことがあるなら、必ず2月に行って、アンコール・ワットのカラフルな朝焼けを拝みたい。








                                  
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