【フランス旅雑記 パリ  2】 パリの世界遺産案内

2012年8月11日〜16日

パリのセーヌ河岸には世界遺産が数多く存在する。
も とは鉄道の駅だったオルセーと、もとは宮殿だったルーブルのふたつの美術館が含まれる。ルーブル美術館を一通りみるには毎日通っても2週間かかるらしい。 ルーブルの目玉は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」をはじめ、「ミロのヴィーナス」・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」・「ハンムラビ法 典」など。一方、オルセー美術館は絵画が中心で、ミレーやルノワール、ゴッホなどの数多くの有名な絵画が収蔵されている。ルーブル美術館は水曜日と金曜日 が夜10時まで、オルセー美術館は水曜日が夜9時45分まで開館されているので、時間をうまく活用したり、人が少ないときにゆっくり観たいときには有効で ある。またどちらの美術館ともフラッシュをたかなければ、館内での写真撮影が可能である。展示品の保護の観点からは信じ難いことだが、「モナ・リザ」です ら、写真が撮り放題で、しかもほとんどがフラッシュ撮影で撮られている。

牢 獄だったコンシェルジュリは、囚われたマリ・アントワネットが収容されていた牢で、当時の状況が再現されている。憲兵の間は牢獄とは思えないほど、シンメ トリが美しい。またコンコルド広場は、マリ・アントワネットがギロチンで処刑された場所である。コンコルド広場に立つオベリスクは、エジプトのルクソール 神殿の入口に建っていた2本のオベリスクのうちの1本で、エジプトから寄贈されたものである。

教会もふたつ登録されていて、シテ 島のノートルダム・大聖堂とマドレーヌ教会がそれである。ギリシア神殿のようなマドレーヌ教会は、パレ・ガルニエやルーブル宮などパリの繁華街に建ってい る。ノートル・ダム大聖堂はバラのステンドグラスが有名で、ナポレオンの戴冠式がここで行われた。
ステンドグラスと言えば、どうしても見たかったのが、サント・シャペルのステンドグラス。キリストの聖遺物を納めるために建造された礼拝堂で、パリ最古の ステンドグラスが輝いている。実際に観ると、ただただ圧倒される。





夜景が楽しめる世界遺産としては、何といってもまずはエッフェル塔。場所によっていろいろな雰囲気のエッフェル塔が 楽しめる。偶然にもミレニアム記念ということで、、22時から5分間だけ、イルミネーションされたエッフェル塔にたくさんの白い電球が点滅するシャンパ ン・フラッシュを観ることができた。
オルセー美術館やルーブル美術館もイルミネーションで、昼間とは違う雰囲気を醸し出す。
凱旋 門と言えば、シャルル・ド・ゴール広場のエトワールの凱旋門が有名だが、エトワールの凱旋門は世界遺産に登録されていない。世界遺産に登録されている凱旋 門はルーブル美術館の近くにあるカルーゼルの凱旋門で、どちらもナポレオンの命により建造されたが、エトワールの凱旋門の完成を見ずにナポレオンは没し た。
またどちらの凱旋門ともイルミネーションが素晴らしい。
コンコルド広場のオベリスクや、パリ市庁舎、アンヴァリッドといったほとんどの世界遺産がイルミネーションされているので、見どころたくさんでつい夜更か ししていまう。






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