【日本旅雑記 広島 3】

2013年1月3日〜5日

広島旅行最終日。この日はまた誰もいない厳島神社の境内を撮ろうと開門と同時に入場する。開門は朝6時30分。参拝客はまばらだが、高舞台のあたりに人が 集まっているので行ってみると、神主さんが大勢でなにやら準備をすすめていた。準備が整うと雅楽が流れ始めた。暗くてよく見えなかったが、雅楽が鳴る方向 をみると、右楽房と左楽房で生演奏をしていた。何が始まるのかみていると、優雅な舞がはじまった。こんな荘厳な舞を雅楽の生演奏で、みれるなんてそうそう できない経験だった。
 旅館に戻り、朝食を食し、チェックアウトして弥山(みせん)に向かう。ロープウェイ乗場まで無料の送迎バスがあったが、せっかくなので歩いて登る。森林 浴をしてマイナスイオンを感じながらロープウエィ乗場に到着する。実はかなりの高所恐怖症なので、ロープウエィが苦手。ロープウエィに乗らずに登山する方 法もあるらしいが、時間的にも体力的にも無理なので、勇気を振り絞って乗る。動き出してすぐに両足が震え、力がはいらなくなる。背中には汗が流れ、気持ち が悪い。やっと到着したと思ったら、乗り継ぎの駅に到着しただけだった。そして次は4人乗りの小さなロープウエィ。汗びっしょりになりながらやっと終点の 獅子岩駅に。獅子岩展望台からの瀬戸内海の眺望が最高だった。一息ついて登山開始。標高535mなので甘く見ていたが、かなりしんどい。途中、弥山本堂で 御朱印をもらったり、弘法大師・空海がともして以来1200年も燃え続けている「消えずに火」をみたり、休憩する場所があるのでいいペースで登れる。不動 岩やくぐり岩を見るともうすぐ頂上。頂上の展望台に上がると、360度パノラマ。絶景かな!!
帰りのロープウエィでは、不自然な姿で壁にしがみついていたら、偶然一緒になったご夫婦が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれ、高所恐怖症だと説明したの をきっかけに、気さくに話しかけてくれたので、高所にいることを忘れ、あっという間に終点に到着した。
 宮島で予定していた行動はすべて終わり、最後に厳島神社を見にいく。厳島神社の最後の姿が満潮だったので満足して旅館に向かう。が、その途中前日に「あ なご飯」を食べた「和田」が目に入る。店前に屯している人が見えないので、行ってみるとすぐに入れるという。広島市内に戻る船を予約していたので、昼食は 市内に戻ってからとあきらめていたが、迷わず再び「和田」の「あなご飯」を食す。白いタヌキを見ることができなかったが、神様は僕を見放してないと実感! なんせ4回も参拝したのだから、そのご褒




美かもしれない。14時25分発の船に乗船して平和記念公園に戻る。朝早かったのと、山登りの疲労のせいで船の中ではずっと寝ていた。
 広島空港に向かうバスの時間まで、カフェで時間を潰す。宮島では飲めなかったカフェオレを飲みながら、この旅行を振りかえった。海外に行けず、若干投げ やりな気分で来た広島。日本も捨てたもんじゃないとおもいなおす。
JAL1614便広島発19:40〜羽田着20:55で東京にむかう。

修学旅行以来、20年以上ぶりに来た広島。特に宮島、厳島神社の魅力に魅せられ、もう一度宮島を訪れたいと想いを抱きつつ、帰路についた。










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