【エジプト旅雑記 4】 ナイルエキスプレス投石事件

アスワン・ハイ・ダムに沈む運命だったアブ・シンベル神殿。ユネスコが中心になり世界各国が協力して移築され た。
アブ・シンベル神殿を建造したラムセス2世は偉大なり、後世に残すために移築した現代人もまた偉大なり。

エジプト旅行の目玉アブ・シンベル神殿の観光を終えた夜、アスワンからカイロまで寝台列車の旅。
期待と不安を胸に個室に入ると、スーツケースを全開できないほどの狭さには閉口したが、思いの外室内が奇麗で、なかなかの居心地のよさだった。
日本の安いビジネスホテルの清潔さは保たれている。
個人的にはルクソールの夜にいったマクドナルドで、我慢ができず飲んでしまった氷入りコーラせいで下痢を発症していたので、トイレの確保に苦労した。
定刻の17:00に出発し、ルクソールを過ぎたあたりで事件は起きた。
いきなり自分の部屋の窓から「ビシャーン、バリバリ」という凄まじい音がした。びっくりしてカーテンを開けてみると窓が割れていた。
その時初めて気づいたのだが、窓ガラスは2重になっていて、外側のガラス1枚が割れている。
念のため、乗務員を呼びに行き説明すると、「No,dangerous!!」と言い捨て戻って行ってしまった。
翌朝エジプト人のガイドさんに聞くとよくあることらしい。同じ日に別の車両の1枚も割られていた。



身の危険を感じたわけでもないし、怪我をしたわけでもないが、これが8日間のエジプト旅行で起きた唯一の事件 だった。
車掌さんもフレンドリーな人で、ツアーの仲間と物々交換をしてもらったカップ麺を食べるために、「I want very very hot water」というと、
夕食時に忘れずに熱湯を持ってきてくれた。。最悪な想像をしていたせいか、快適な列車の旅ができた。
下痢でなければもっと。

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