【韓国旅雑記 ソウル 2】

2010.12.28〜31

世界遺産に登録されている昌徳宮(チャンドックン)と宗廟(ソンミョ)は、個人の見学者の入場が認められていない。いずれかのミニツアーに参加せずには見学ができない。ということで、水原華城まで含まれた一日ツアーを日本で予約していた。
8時30分にホテルのロビーでピックアプされる。まずはバスで水原華城へ。
1796年に完成した水原華城は、周囲5.7kmの城壁に囲まれた城址。
韓流ドラマ「イ・サン」の舞台でもある。雪に覆われている水原華城はとても見応えがある。地面の雪が凍っていて、下りの坂道では、尻もちをつく人もいた。

ソウル市内に戻り、仁寺洞(インサドン)の入口あたりの食堂で石焼ビビンバを食す。
食後、仁寺洞の繁華街を通り抜けてバスに乗る。その時、歩いた仁寺洞の雰囲気がとても良くて、またここを自由に歩きたいと思った。
バスに乗り、次は昌徳宮。日本でこの旅行のために、ひとつぐらいは韓流ドラマを観ようと思い、「チャングムの誓い」を必死に鑑賞した甲斐があり、スラッカンなどはかなりリアルに見学ができた。
最後の見学地は、宗廟。宗廟には歴代の王さまの位牌が祀られている場所。平屋建ての建物の長さが100メートル以上あり、写真に収めるのに苦労する。年に5回ドアが開き、位牌を拝むことができるらしいが、残念なことにこの日は閉まっていた。

団体行動なので、気のままの見学ができない点で残念にも思ったが、メリットもあった。
ま ずは、必ず重要な場所では説明をしてくれるので、見逃すこともなければ、説明により理解も深まる。そして、その場に最後まで残る度胸さえあれば、誰もいな い世界遺産を撮ることができる。実際、説明を聞いてる間に、どのアングルで撮るかを考えていて、説明が終わりそうになると、目立たぬように移動をはじめ、 係員の誘導でみんなが次の場所に動き切った瞬間を狙ってシャッターを切り、あわててみんなに追いつくことの繰り返しで、人が写っていない世界遺産が撮れ た。






韓国と言えば、やはり焼き肉。胸を期待で膨らませ、明洞の有名な焼き肉に乗り込む。が、どう贔屓目にみても日本の焼 き肉のほうがうまい。牛カルビ、牛ロース、牛ハラミ、ユッケ、キムチ、どれをとってもいまひとつ。韓国はブタがメインと聞いていたが、ブタはあまり好まな いので、チョイスしなかったからかもしれない。それなのに日本でいつも食べている焼き肉屋の2倍の金額を支払った。店長さんが、日本語が達者で、「どうし てそんなに日本語がうまいの?」と聞くと、「生きていくためだよ」
と笑わせてくれたが、実際は若い時5年ぐらい大阪で暮していたらしい。

歩 いているときに「龍仁スポーツ・マッサージ明洞店」という看板をみつけ、入ってみる。雰囲気も明るく、スタッフもフレンドリーだが、それでも、知らない国 で、服を脱ぐという行為は抵抗があることに気づく。施術が始まると、そんな心配がなくなるほど上手。痛いのと気持ちいいのとの狭間で、絶対に痛いとは思わ せない。

明洞は日本で言えば、原宿。若者の街。整形が流行っている韓国なら、明洞には綺麗な女性がたくさんいるのかと、密かに期 待していた。しかし、綺麗な女性は、ほとんどいなかった。明洞の地下街のパワーストーンのお店で、「おっ、かわいい」と思って少し話してみると、数年前に ソウルに嫁いだ元日本人だった。

焼き肉と女性は日本がいいと実感する一日だった。





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