【フランス旅雑記 パリ 1】パリについて

2011年8月11日〜16日

成田からフランクフルトでトランジットしてパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着。
日本との時差はマイナス8時間。夏はサマータイムが採用され、マイナス7時間。
フランクフルト空港でZIPPOを取り上げられてしまった。テロ対策が強化されているらしい。持参する場合は手荷物にはいれないほうがよい。ルフトハンザ 航空のエアバス380に初めて搭乗したが、おろしたてのタオルのように機内は綺麗で、乗り心地がよかった。
パリの天気は変わりやすい。ローマもそうだった。雨が降っていても、午後から快晴なんてことがよくある。8月のパリは、昼間は暑いが朝夕は、半袖では寒い こともある。
今年のパリは冷夏らしく、寒暖の差が激しいせいか、街路樹のマロニエが色づき始めていた。
パ リのトイレ事情は非常に悪く、公衆トイレはない。街中でトイレにいきたい場合は、カフェを見つけて、お茶をしてトイレを借りるしかない。観光地にはトイレ はあるが、数がきわめて少ないので、団体旅行の集団と鉢合わせしてしまうと長蛇の列に並ぶことになる。またウォシュレットが完備されているのは日本ぐらい で、高級ホテルは行っていないのでわからないが、パリでウォシュレットは一度も見なかった。
喫煙については、屋内での喫煙は全面禁止。だが、 歩きながらの咥え煙草はOKで、普通にみかける。また吸殻は投げ捨てが基本。あるカフェで灰皿を要求したら、「下に捨てろ」と言われる始末。街を掃除する 人たちの仕事を取り上げないように、路上に煙草を捨てることが社会貢献しているという考えかららしい。そのため、綺麗な街並みも足元をみると、吸殻で景色 も台なしである。常識の違いに戸惑う。
フランスは、夏に多くの人が長期のバカンスに出かける。そのためパリ市内は7割ぐらいのパリ市民がいな くなるらしい。一か月ぐらいの長期休暇は当たり前だ。また日曜日になると、お店や飲食店は休みになる。大型百貨店のギャラリ・ラファイエットすら日曜日は 定休日。日本から見たら、日曜日に休むなんて、「ヤル気あるのかなぁ」と思ってしまう。お盆にパリに行くと、バカンスのせいで、それに日曜日ともなると、 ほとんどが休みになるので、買い物には向いていない。でも、静かなパリを味わえてとても良かった。




タクシーについては、タクシー乗場以外で、流しのタクシーを止めて乗ると法外な料金を請求されると聞いていたので、 気をつけていた。タクシーの初乗り料金は250円ぐらいでかなり安い。タクシー乗場はたくさんあるのだけれど、なかなかタクシーが停まっていない。これも バカンスが関係しているのかもしれないが、本当に困っ た。カンボジアのTUKTUKのように正規のドライバーでなくても、それほど問題はないのかもしれないが、それを確かめる機会はなかった。
地下鉄を乗りこなせると、パリ市内移動がとても楽になる。1回券は1.6ユーロ。
毎回買うのが面倒なので、割安にはならないがカルネという10回券を10.6ユーロで買うと、時間のロスなく電車に乗れて便利。入場するときに自動改札を 通すが、出るときの検閲はない。距離に関係なく、1回1.6ユーロ。
ただスリには十分注意する必要がある。

泊っ たホテルは、グランド・ラファイエット・ビュフォー。スタンダードホテルに位置付けられているが、部屋はいままでで宿泊したホテルで最悪だった。まず、部 屋にコンセントがひとつもない。カメラや周辺機器の充電ができなかった。部屋のドアの外にコンセントをみつけ、カメラのバッテリーだけ盗難に気をつけなが ら充電した。
さらに、部屋が斜めに傾いている。ベッドの頭から足の方向に傾いている。朝起きると頭の血が足に溜まっている感じである。エレ ベーターも後付けで設置されたみたいで、スーツケースを持った二人が乗るのも楽ではないほどの狭さ。2階(日本で言う3階)だったが、階段で乗り降りし た。フロントのおじさんがいい人なのが救いで、
すぐに顔を覚えてくれて、カギのやりとりの際にパリについて、いろいろ教えてくれた。不満なら、もっと大金を払い、高級ホテルにとまるべきなのだろう。

  
                                           →つづき
                                           →index