【フランス旅雑記 パリ 3】  スリにあった!

2011年8月11日〜16日

現地時間8月13日早朝の出来事。
その日は「モン・サン・ミシェルとノルマンディーの田舎町ツアー」に参加するこの旅行の中で一番楽しみにい ていた日。7時にパレ・ロワイヤル広場に集合するために、地下鉄7号線のLE PELETIER駅から3つ先のPALAIS  ROYAL  MUSEE DU LOUVRE駅に向かう。6時台の地下鉄なので、乗客はほとんどいない。初めてシートに座った。
海外旅行中の財布は右のお尻のポケットに入れ、チェーンで右前のベルトループにつないでいる。ポケットはボタンで止まるパンツしか履かない。が、この日は海外ではじめてデニムを履いていた。これが第一の失敗。
パ レ・ロワイヤル駅に到着して、電車を降りると、チェーンが前にぶら下がっているのに気付く。あわててパンツのポケットを確認すると、財布は確かにあった。 財布を公衆の面前に出して、チェーンをつなぐ危険を考え、とりあえず地上に出ようと思った。これが第2の失敗。もうすぐ地上にでるところで、僕を見ている 二人組がいるのに気付いたが、あまり深く考えることなく、地上にあがり、財布をチェーンにつなごうと思い、ポケットを触るが財布がなかった。「やられ た!!」財布には運転免許証とクレジットカードが2枚、現金で750ユーロぐらい。その場では、かなり自分を失い、頭が真っ白で、自分がどういう状況でス ラれ、これからどういう行動をとるべきか、何も思いつかない。
ツアーの参加を中止しょうかとも思ったが、やめたところですべきことも思いつかない。
ツ アーの日本人ガイドさんに事情を話すことによって、やや冷静になることができ、出発時間までに、なんとかカードを止めようと、まずJCBに電話すると、思 いのほか簡単に止められた。次にmasterに電話するが、フランス語や英語の音声案内で、まったく聞き取れない。そうこうしているうちに出発時間になっ たので、バスに乗り込む。トイレ休憩や最初の田舎町のブブロン村でも時間をすべて電話に費やすが、どうにもならない。ランチの時間になると、もう電話をす る気にもなれず、ブブロン村を散歩できなかったことを後悔するようになり、次のモン・サン・ミシェルでは財布のことは忘れようと誓う。
モン・サン・ミシェルの観光を終え、バスでパリに戻る。
朝かけたパレ・ロワイヤ ル広場の公衆電話で、再び電話をかけるとなんとか聞き取




ることができて、音声案内ではなく、人と話すことができた。結論を言うと、カードの16ケタの番号 か、発行している金融機関がわからないとどうにもならない。実はどちらもわからず、お手上げだと言われた。
念のため、被害届をだそうと思い、 警察に向かう。ガイドさんに聞くと、スリ被害が多すぎて通常は2時間ぐらい待たされるそうだけど、夜10時近い今が空いていていいかもと言われた。担当し てくれたのは、小栗旬をフランス人にした感じのポリスで、待ち時間なし、所要時間約20分で終了!
夜勤当番らしい人たちが出勤してくる中に、 女性官官も何人かいて、その一人が制服に着替えて出てきた姿に目が釘付け!めちゃくちゃかっこいいい!顔が小さくて、神は黒髪のショートヘアで、映画に出 てきそうな雰囲気。財布を失くして、久しぶりに落ち込んだけれど、マチルダ(出会った瞬間に勝手に名付けた)に会うための過程だったのだと開き直って、途 中みつけた「さっぽろラーメン」で味噌ラーメンを食べてホテルに戻った。
冷静になってよく考えてみると、おそらくチェーンを外したところで、 僕が電車を降りたが、スリはあきらめきれず、あとをついてきた。チェーンが外れている事に気付いたものの、つなぎなおさない僕を見て、再度財布をスッたと いうことだと思う。ちなみに、お金は、首掛け財布と腹巻き財布と全部で3分割。パスポートは首財布。
日本に戻って、masterに電話して再発行手続きをしたが、被害はなかったよである。
教訓
その1 油断大敵・・・ローマの地下鉄に比べて警戒心がなかった
その2 カードの16ケタの番号は記録しておく・・・実はi-phoneのアプリに記録して     いたのを日本に戻って気付いた。カード会社の国際電話番号も。
そ の3 何があっても冷静に                                                      
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